12月12日13時から16時頃まで、経済棟201教室にて、5ゼミ対抗報告会が開催されました。今回が3度目となる報告会ですが、今年はゼミ指導教員から優秀な報告への表彰もあり、一層白熱した報告会になりました。
以下、発表順にその報告内容をご紹介します。
山本奈央ゼミは、3年生がSカレ(Student Innovation College)に向けて開発した商品のプレゼンテーションと商品開発のプロセスの報告を行いました。
(1) Aチーム:sweepy(ハンドメイドをする女性に便利なごみ箱)
(2) Bチーム:t’s more KIREI(靴中敷用素材キャンブレルを使用した歯ブラシ入れ)
商品の試作品を使用したプレゼンテーションで商品にも大きな関心が寄せられ、商品を是非購入したいという声も多く聞かれました。
板倉ゼミは、3年生の2グループがデータの回帰分析などを用いた現状分析とそれをもとにした改善案の提案をしました。
(1) 日本の中小企業と海外進出について
(2) 日本における外国人労働者の受け入れについて
日本の将来に関わる大きい題材で取り掛かりにくいかと思われましたが、回帰分析や、現地での調査を踏まえた報告は分かりやすく説得力がありました。
茨木ゼミは、3年生によるグループ研究の報告と4年生による卒論の概要報告を行いました。
(1) 自動車保険料に注目した自動車のマーケティングについて(3年生)
(2) サッカーの試合とスタジアム、応援について(4年生)
真面目な議論内容だけでなく聞き手を意識した工夫をこらしたプレゼンでも、会場を沸かせました。また、サッカーのシュート数等のデータは入手に手間がかかっておりその点でも驚きの声が上がりました。
横山ゼミは、3年生3組による報告を行いました。それぞれが興味を持ったことなどを題材に、統計分析を通じた卒業研究についての報告を行いました。
(1) マクドナルドと(女子)高校生の肥満について
(2) 薬物犯罪、性犯罪の要因について
(3) スキー場建設とバブル経済について
分析結果と解釈のほかに分析手法、研究動機の説明や写真、音楽を加えるなど、趣向を凝らした報告が行われました。
木村ゼミは、3年生によるグループ研究と4年生代表者による卒業研究の報告を行いました。
(1) 大学進学率の決定要因について(3年生)
(2) 大学生の読書行動について(4年生)
大学生になじみやすいテーマの研究報告は多くの興味を引きました。また、分析をするだけでなく、事前に理論に基づいた予測を立てたより深い分析の報告でした。
各ゼミの報告の後、各教員の優秀賞と報告会の最優秀賞が決定されました。各教員の優秀賞と次点にそれぞれ2点、1点が与えられ、最優秀賞はその合計点数で決定されました。各ゼミに個性があったため何を重点に置いて評価するか決め兼ね、審査は難航したようでした。
各賞の結果は以下の通りです。
板倉賞:横山ゼミ⑶ 次点:山本ゼミ⑵
茨木賞:板倉ゼミ⑵ 次点:山本ゼミ⑵
木村賞:茨木ゼミ⑵ 次点:横山ゼミ⑶
山本賞:板倉ゼミ⑴ 次点:木村ゼミ⑴
横山賞:木村ゼミ⑴ 次点:山本ゼミ⑵
最優秀賞:山本ゼミ⑵、横山ゼミ⑶、木村ゼミ⑴
広い分野のゼミが合同で報告しあうことで、それぞれの特性を生かした研究報告をお互いに学ぶことができました。また、今回のような対抗型式での報告会は賞をもらえた学生は勿論、そうでない学生にとっても良い経験になったと思います。それぞれの学習に自身を持つことができたと同時に、自分たちにまだ不足しているものに気付く良い機会となりました。この経験をこれからのゼミ活動や学習、就職活動や社会に出てからに生かしていきたいと思います。他ゼミの報告から刺激を受けて成長していくことのできる報告会がこれからも続くとともに、その内容も都度向上していくことを願っております。
報告:横山ゼミ 畔栁 綾乃