It’s a life in castle -英国留学体験記(3)-

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 こんにちは。英国留学日記も3回目になりました。今回は11月~学期末までを振り返りつつ、この約3か月間の留学のまとめをしたいと思います。

 まず最後の1ヶ月を一言で表すと、とにかく“忙しかった”です。もちろん九月から、何かとせかせか動いてはいましたが、前回の更新後からは、期末テストの準備や、心残りがないように各自でイギリス国内旅行に行ったり、ここでできた友達との別れを惜しんだりと体も頭も常に働きっぱなしのような状態でした。特にテスト直前や最終課題締切直前は、夜中まで勉強したりご飯を抜いたりなど生活のサイクルが狂い、皆苦労していました。それと同時にここでの生活も終わりに近づいていると思うと、少しでもみんなと一緒にいたいと皆で集まって勉強したり、ストレス発散のためにイベントに参加したりなど最後の思い出づくりにも励みました。集中力がなくなり、少し扉を開けて廊下を覗いてみると、そこには同じように勉強に疲れて立ち話をしている友達、そしてそれに加わってついつい長話をしてしまう私。こんな日常の何気ないことがとても愛しく感じました。友達と一緒にやる最後の洗濯、最後の行事、最後の授業、最後のご飯、と最後が増えていきとても寂しかったです。      

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写真左上:キリスト教徒の友達に教会に連れて行ってもらいました。伝統的な教会しか知らなかった私には衝撃的でしたが、今はこのような形式が多いとのこと。右上:カクミアヘヴンという自然の美しいところに友達と行きました。左下:最後にお庭の散策。右下:寮でカップケーキのデコレーションをしました。

今回の留学で私は本当にいろんな経験をして、いろんなことを考えました。日本を離れ、人間関係も住む場所も学校もすべてが最初は私にとって新しく刺激的だったのに、それらは3か月後にはすべて私の日常、落ち着くところになっていました。一からすべての自分の周りのものを築き上げることで、日本で当たり前だったと感じていたことがそうではないと気づきました。出身国の異なるさまざまな友達と関わることで“皆の違い”、そしてそれを“理解する大切さ”に気づきました。そして日本とは異なる形式、内容で授業を受け、新たな分野への興味も湧き、今の名市での勉強ももっと頑張ろうという気にもなりました。

 大学生活はあっという間に終わってしまうと思います。人生の中でこんなに自由に時間が使えることはもうこないとも思っています。なのでまだいろんなことを吸収できる(と思われる)今のうちに、数えきれないほどの「人生で初めて」の経験をし、「これからに生かせる」勉強ができ、本当に留学ができてよかったなと感じています。

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クローズセレモニー

留学中の目標・その結果と、英語力について
 留学前、私は二十歳になることも意識して7つの目標を立てました。3か月なのに欲張りすぎたかな、できるだけ達成しようと思っていましたが、終わってみて今、目標はできるだけ立てたほうがいいと思いました。

 みなさんは留学と聞いて何を一番に思い浮かべますか?語学のための…と考えている方が多いと思います。ですが実際私は今回の留学を終えて得たものとして、語学能力の向上よりも内面的な成長のほうが大きくできたのではないかと感じています。英語ももちろん来る前に比べると、スピーキング能力もリスニング能力も上がりましたが、(もともとはほぼ何も話せないレベルです。具体的に言うと、名市での簡単な英語のスピーキングテストを半分ジェスチャーで乗り越えたレベルです。このプログラムに参加するためにはトーイックの点数が必要なのですが、正直それのためだけに短期間でぐっと集中して勉強したため、出発直前にはすべてと言っていいほど単語も文法も忘れていました。リスニングは得意なほうと思っていましたが、リスニング教材のように本場の人は喋ってくれません…)学べば学ぶほど、自分のレベルを目の前に突き付けられているようで、これでもまだぜんぜん話せてないな、もっともっとうまく話したいという思いが強くなります。私の個人的な意見として捉えてほしいのですが、留学に行くどんな人も語学に関して100パーセント満足して帰ってくる人はいない気がします。

 というわけで目標はたくさんたてることをおすすめします。ひとつずつでもそれらをつぶしていけるとその達成感から留学中の生活がより楽しく、そしてもっと頑張ろうという意欲に繋がります。例えば私の場合、学校に着いてから3日ほどで学校から連れて行ってもらった海岸で、日本人は私1人であとは新しい中国とカナダの友達2人と一緒に話しながら散歩することができました。それでなんとなく友達を作るという目標の第一段階がクリアできたような気がして自信につながり、じゃあ友達作りももっと頑張りつつ次は自立という目標のための一人旅行も計画しよう、というようにつなげていきました。正直2か月目に入っても英語についてはまだ少しも満足できるレベルには達していませんでした。たまに後退しているんじゃないかと不安になるときもあるほどでした。(自分では成長に気づきにくいせいもあります。)ですが、終わりに近づきいつの間にか、言いたいことは全部とりあえず言えているなぁと気づき(もちろん文法の間違いがあったり、言うのに時間がかかったり止まったりします…。あと発音が本当に悪いです。)最後の旅行ではホテルで知り合った韓国人の女の子と二人で出かけ、数時間難なく初対面の人と英語でコミュニケーションをとり続けることができることができるのだと、そのときいつの間にかこんなに成長してたと気づき感動しました。友達にもうまくなったよと褒めてもらえて嬉しかったです

目標:経済の勉強
   定期的なボランティア
   友達作り(二人ででかけるくらいになりたいな)
   英語の日常会話をできるレベル
   自立(一人でいろんなことをしたい)
   自分の性格上の一番大きい欠点を克服する
   将来の職業について考える

結果:視野が広くなった(いろんな国のやり方、特徴を知って)
   経済の勉強がしっかりできた
   自分の欠点を再確認
   友達がたくさんできた
   日常会話なら英語でできるようになった
   三回の一人旅行や親のいない生活を通し少しは自立できた・・・?
   自然の良さを知れた(とても田舎だったので)
   旅行の楽しさを知った
   将来の夢を決めた
   日本の家族と友達の大切さを再確認
   新たな目標ができた

できなかったこと:
   定期のボランティア(最後に一度だけ単発のボランティアはしました。)
   自分の欠点を克服すること(感情をコントロールすることが苦手です。今も変わらずで、学校にいる間にはMomoはジェットコースターみたいだねとも言われました。)

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韓国人の友達とロンドン旅行

最終回は、少し番外編のような形でイギリスに関すること、留学の前準備についてお話しをしようと思います。今回も長くなってしまいました。引き続き読んでくださった方々ありがとうございます!

Momoka