こんにちは。経済学部4年生Yukimiです。
ドイツ留学体験記Vol.2です。
Wine Business Lecture
Summer schoolのラストレクチャーはいかにもドイツらしいテーマ且つスタイルで、なんと教室でワイングラスを片手にワインビジネスのお話を聞きました。学生だけではなく講師の先生もテイスティングをされていて全員が赤くなりながらの講義でした。
ドイツと言えばビールというイメージが強いですが、実はワイン産業も非常に盛んです。ドイツ人は一人当たり年平均107ℓのビールと20ℓのワインを消費しています。国内に13のワイン生産地域があり、合計するとワインヤードの広さは102000haで世界15位、生産量は900万hlで世界10位にランクインしています。かつてドイツでは白ワインが主流でした。1980年は白ワイン89%に対し赤ワイン11%でしたが、2012年は白ワイン64%赤ワイン36%に変化しました。昔のブドウ栽培は人や馬の力だけで行われていたため1ha作業するのに200時間もかかっていました。その後機械化が進み現在では2時間に短縮されました。機械化により10ha以下のブドウ農家が減り10ha以上の農家が増え、1979~2009年の30年間にブドウ農家全体では46%減少しました。消費者のワイン消費理由も変化してきています。昔はワインの方が水よりも衛生的にきれいだという功利性から飲まれていました。今では娯楽としての側面が強く、味や香りを楽しむため、何かを祝うため、リラックスするためという理由で飲まれています。一番面白かったのはメディアによるワイン人気への影響の話です。「Side ways」という映画にワイン通の主人公の”If anyone orders Merlot, I’m leaving. I am not drinking any fucking Merlot.”というセリフがあります。この映画はアメリカ人にPinot Noirファンを増やしました。実際にMerlotの売上は2%落ち、Pinot Noirの売上は16%上昇したそうです。またロバートパーカーというワインの専門家にテイスティングされたワインは一本につき2.8€価格が上昇した事例もあるそうです。
Vineyard Mesel tour
大学からトラムに乗って45分ほどのところにあるMeselのワイナリーに行きました。ワインと一緒に豚の腸詰めウインナー、ザワークラウト、ポテト、黒パンをいただきました。その後ワインを保存する樽や、ブドウを潰す機械、発酵させる機械、広大なブドウ畑などを見学しました。私が一番感動したのはブドウ畑です。あんなに広くどこまでも続いているようなブドウ畑は見たことがなかったからです。また、そこには白ブドウと赤ブドウがあり食べてみてよいとの事でしたが、ワイン用なのでとても渋かったです。もちろんここでもワイングラスを片手に持ち、移動する度に違う種類のワインのテイスティングをさせていただきました。最後に気に入ったワインを購入したので、日本で家族や友達に振る舞いこの研修で大好きになったドイツワインの美味しさを少しでも伝えたいです。
Yukimi
ストラスブール大聖堂(フランスのストラスブールへ小旅行に行きました)
Meselワインヤードで見学とテイスティングをしました
ビールで乾杯!ウェルカムディナーではドイツの伝統的なお食事をいただきました
寮のすぐそばにあるルートヴィクスハーフェン旧市庁舎
ドイツと言えば、フランクフルターソーセージとポテト
ブリュッセルにあるEU commission訪問をしました